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新築後に設備を聞かれた理由は?固定資産税の家屋調査を解説

家を新築・増築すると、市区町村の担当者から家屋調査の日程や、キッチン、浴室、床暖房などの設備について確認を受けることがあります。

これは営業や不具合調査ではなく、原則として固定資産税・都市計画税の基礎となる家屋の評価額を決めるための調査です。設備の購入価格をそのまま課税するわけではありません。

固定資産税の家屋調査
家屋の構造や仕上げ、設備などを確認します。

なぜ新築後に家屋を調査するのか

固定資産税は、毎年1月1日時点の土地・家屋・償却資産の所有者に課税されます。新築・増築された家屋は、固定資産評価基準に基づいて評価し、固定資産課税台帳へ登録する必要があります。

家屋の評価額は、おおむね次の考え方で求められます。

評価額=再建築費評点数×経年減点補正率等×評点1点当たりの価額

再建築費評点数は、評価時点で同じ家屋をその場所に新築すると仮定した場合に必要となる工事費相当を、国の基準に沿って点数化するものです。実際の請負代金や購入価格とは異なります。

なぜ設備を聞かれるのか

家屋の評価には、屋根、基礎、外壁、柱、内装だけでなく、家屋と一体になった建築設備も関係します。そのため、図面や現地で次のような項目を確認することがあります。

  • システムキッチンの形状や寸法
  • 洗面化粧台、浴槽、ユニットバス
  • トイレの数や仕様
  • 給湯設備
  • 床暖房
  • 換気・空調設備
  • 太陽光発電設備の設置方法
  • 電気・給排水・ガス設備
  • エレベーターなどの特殊設備

確認項目は自治体や建物の種類によって異なります。家具・家電のように取り外して使える物と、家屋へ組み込まれた設備では取扱いが異なることがあります。

高価な設備なら購入価格どおり税金が上がる?

設備のレシート価格をそのまま評価額へ加算する仕組みではありません。固定資産評価基準にある評点項目、数量、施工状況などに基づいて評価します。

同じようなキッチンでも、販売時の値引き、ブランド、キャンペーン、施工会社の仕入れ価格はさまざまです。そのため「100万円高い設備を選んだから評価額も100万円上がる」とは限りません。

一方、設備の種類、数、施工量、仕上げの程度によって再建築費評点数が変わる可能性はあります。税額だけを理由に必要な設備を諦める前に、自治体の資産税担当へ一般的な取扱いを確認しましょう。

家屋評価の対象となる設備
評価対象と対象外を整理し、調査内容を確認しましょう。

調査では何を用意する?

自治体から案内された資料を優先します。一般には次のような書類が参考になります。

1. 建築確認申請書・確認済証 2. 工事請負契約書 3. 平面図、立面図、矩計図、仕上表 4. 設備仕様書 5. 長期優良住宅などの認定通知書 6. 入居前後に変更した工事の資料

図面と実際の施工内容が違う場合は、その内容を伝えます。調査方法は、現地訪問、図面提出、質問票、オンラインなど自治体によって異なります。

家の中を見せなければ評価されない?

固定資産税の評価自体がなくなるわけではありません。必要な資料が得られない場合でも、外観、建築確認資料、類似家屋などを基に評価される可能性があります。

調査員を装った訪問が不安な場合は、身分証の提示を求め、自治体の代表番号や資産税担当へ確認してください。日時変更や調査方法についても、無視せず相談しましょう。

評価額と税額は同じではない

固定資産税は原則として、課税標準額に税率を掛けて計算します。大阪市の標準的な固定資産税率は1.4%です。市街化区域などでは都市計画税も課税されます。

新築住宅が一定要件を満たす場合、家屋の固定資産税の対象部分が一定期間2分の1となる軽減措置があります。設備を含む評価額が決まった後、該当する軽減や特例を反映して税額が計算されます。

評価内容に疑問がある場合

納税通知書や課税明細書で、所在地、床面積、構造、用途、評価額などを確認します。事実と異なる点があれば自治体へ問い合わせてください。

固定資産課税台帳の閲覧、審査申出などの制度もありますが、期限や対象が決まっています。「近所より高い気がする」だけでなく、どの事項に疑問があるかを整理して相談しましょう。

よくある質問

Q. エアコンの台数も固定資産税に影響しますか?

一般的な取り外し可能な家庭用エアコンと、建物一体の空調設備では扱いが異なる可能性があります。設置方法を含め自治体へ確認してください。

Q. 太陽光パネルは必ず家屋評価に含まれますか?

屋根材と一体になっているか、架台で設置されているか、所有者や用途がどうなっているかなどで取扱いが異なる場合があります。償却資産申告が関係するケースもあるため、個別確認が必要です。

Q. 家屋調査で収納の中まで見ますか?

造り付け収納や内部仕上げを確認する場合があります。どの範囲を確認するか、事前に担当者へ尋ねることができます。

まとめ

新築後に設備を聞かれるのは、家屋と一体になった資材・設備・施工量を確認し、固定資産評価基準に沿って評価額を算出するためです。購入価格をそのまま課税する調査ではありません。不明点は調査前後に自治体へ確認しましょう。

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